「菊と刀」再発見
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「菊と刀」は読んだことがあったけど、そのときはどうもしっくりいかなかった。でもこれをみてなんとなくその原因と本当の意味も分かった気がする。
誤解した理由というのは、「日本人にとってはODAも大東亜戦争も同じメンタル構造に繋がるんですよ」的な書き方になってたから。乱暴な面も多いんで当事者的に細かい面でこだわると危ない(じつはこういう行為自体も日本人の特質を表出したものだという指摘もしてあったりする)んだけど、永続的な性質を見るという面では実はすごく鋭いんだということがわかる。
この本自体はもともとアメリカ人むけの新書っぽいものらしいので、この注釈の著者のように逆に見ると分かりやすくなる。たとえば、「知らない」という強烈な文面のもののは、「知ってたら(他の文化では普通は)やる××をやっていたか?」と問えばいいということだ。
で、逆にその通時的な性質のほうを知ってしまうと、教育問題とかニート問題とか理系でいることとかに対して絶望的な鬱にもなる。柳田国男や和辻哲郎とかが細部にこだわって局解したのはわざとじゃないかと思うくらい。