Programming Languages: Application and Interpretationを流し読み

PLAI in print | Lambda the Ultimateより、PDF本

プログラミング言語の仕組みについての書。パーザー部分はなく、シンタックスツリーからインタプリタの間が対象っぽい。処理はschemeで記述しているぽい。テーマにはLazinessとかもある。

こういう構成のほうが、よくある言語作ろう本や記事 - パーズから低レベルマシン環境へのコンパイルまでやるけど、言語的には貧弱で既存のサブセットかオリジナルだと式言語+α程度で、言語デザインについての解説がない - よりもいいと個人的には思っている。パーザーや対象マシンは言語の実装手段、つまりは言語開発としては下流側(後回しというわけじゃないけど)の話だから。それはそれで興味深い。けど、設計部分、つまりどういう言語にするか、を考えて初めて必要になるものではないだろうか。

ちなみに型推論についても入っている(p.280くらいに)。これのunificationアルゴリズム解説はかなりわかりやすいと思う。schemeによる実装がないのは残念だけど。