あれれさんからリンクがあったので

近頃の、いろいろな見解があって議論が起きる状況は、議論がないよりすごくいいと思いました。ただし、すこし気にかかるところがあります。

ただ、僕はむしろ行政にもっと権力を与えたい派(大統領制賛成派)なので、これはちょっと意見が異なりますね。三権分立に関しては、僕はむしろ従来は行政に権力が無さ過ぎたと思いますから、小泉さんの官邸政治には好感を持っています。自民「党」ではなく、小泉「政府」が力を持ってくれる方が良いと思うからです。

いままでは大臣は派閥バランスと当選回数できまるようなものだし、総理はあるいみ派閥もちまわりのお飾りだったわけですからね(小泉さんは強権的にそれを排除したわけですが、この議員数+当選回数のかわりになったのは、従順度+資金量っぽいですけど)。

ただし、政府自体にはもともと官僚による力が強すぎるくらいあります。たとえば法案提出の大半は官僚発なわけです。自民党の力は強いのですが、決して議会の力が強いからというわけではなく、むしろ日本では立法府としての機能はよわいくらいなのです。

一方、内閣の強化は必須です。対外問題など決断力が必要な問題のウェイトが高くなっているからです。ただし、それには議会の強化の上で行われるべきです。なぜなら内閣を抑制できるのは議会だからです。

では小泉執行部がやったことを考えてみます。今回の参院反対即解散やイメージ戦略的に強いものを選挙で反対派議員へヒットマンとして投入することなどは、議会を無意味化させるものです。議会を自民党内の闘争の場にしたわけですが、つまるところお得意さんが暴れたレストランのようなものです。

あと「大統領制」賛成派とのことですが、アメリカ以外の大統領制は独裁化し、そして政権的に失敗している現状です(フランスや韓国のは行政範囲が首相と分断されており、大統領制とはいえませんし、日本の総理大臣の役割からは遠いと思うので除外しています)。アメリカがうまくいっているのはやはり議会との対立的なバランスがあるからだと思っています。それにはやはり...